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チャットGPTの即まね活用法 コピペでデビューも可 『柳谷智宣の超ChatGPT時短術』

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対話型の生成AI(人工知能)の代名詞的存在である「Chat(チャット)GPT」が2022年11月30日に公開されてからちょうど1年を迎えた。わずか1年間とは思えないほどに日本のビジネスシーンにも広まり、生産性を高める「援軍」となりつつある。ただ、上手に操るには勘所を押さえておくほうがよい。ChatGPTを使い込んで『柳谷智宣の超ChatGPT時短術』(日経BP)を書いた柳谷智宣氏に、ChatGPTを仕事で役立てる実践的な活用術を教わった。

企画案づくりやリポート作成に便利だと聞けば、「部長級のビジネスリーダーは手を出さなくても構わないのか」と勘違いしがちだ。しかし、柳谷氏は「リーダー層こそ、ChatGPTを使いこなすのが望ましい。チームメンバーがどういう手順や発想でChatGPTを使っているのかがわからないと、提出された書類を評価・吟味することが難しくなる」と、ChatGPTの「部下任せ」を戒める。

「営業企画やクリエイティブ部門の担当者が使うツール」と思い込むのもありがちな誤りだ。「財務も人事も総務も、ビジネスに携わるすべての働き手にとって生産性を高める効果を見込める。業務の全社的なベースとなるので、関係のない職場はまずない」(柳谷氏)。ChatGPTへの命じ方次第で、多様な業務成果を引き出せるから、「『もっと職場に普及してから』といった言い訳で先延ばしにしてもいいことはない」と、早めのチャレンジをアドバイスする。

人間と同じで、ChatGPTには得手・不得手がある。活用にあたっては、「ChatGPTが割と得意なことを優先的にやらせるよう、命じる仕事の内容を選ぶのが賢い使い方」と、柳谷氏は下ごしらえ的な業務切り分けを勧める。例えば、ChatGPTが得意な仕事に「リストアップ」が挙げられる。提案リポートでは競合・類似の商品・サービスを例示する必要に迫られることが多い。自分が企画した商品・サービスとの違いを示す意味からだ。

しかし、たくさんの先行事例を拾い出すのは面倒な上、漏れが生じやすい。だが、ChatGPTはこういう仕事のカバー率が高い。「抜けや漏れが少ない形で、きれいにリストをまとめてくれる」(柳谷氏)。こういう地道で手間のかかる仕事をChatGPTに任せておけば、自分は提案者にしか書けないような文章を練ることに打ち込める。単に仕事を軽くするだけではなく、もっと大事な業務にエネルギーを注ぐ余裕を生み出すところにこそ、「ChatGPTを仕事に取り入れる価値が大きい」(柳谷氏)。

日常業務で最も即効性を期待しやすいのは「議事録の作成」だと、柳谷氏はいう。トレーニング的な意味合いを含めて、若手に任せるケースが多いが、ほとんど手間ゼロで仕上がるメリットは大きい。こういう細かいところで余計なタスクを減らしていく取り組みは、積もり積もって生産性向上につながる。同様に毎日の報告(日報)も半自動化しやすい。議事録や日報類のようなところから採用して、「メリットを実感しながら、任せる業務を広げていけば活用しやすい」(柳谷氏)。

 

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