ヘルステックサミット2023

リアルとデジタルをつなぎ すべての人に最適な医療を アルフレッサ 「ドクシル」で地域医療の連携支援

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医療を取り巻く環境はいま深刻な課題に直面しており、医師の働き方改革や、団塊の世代が後期高齢者となる中での地域包括ケアシステムの構築など、様々な施策が講じられている。2023年12月の「ヘルステックサミット2023」では、医薬品卸アルフレッサ医薬営業統括本部ソリューション部ソリューション開発グループの下村侑グループ長が、誰もが最適な医療を受けられる社会の実現に向けた取り組みを紹介した。

地域医療で重要性を増すコミュニケーション

私たちアルフレッサは、医薬品卸売販売を手掛ける総合商社として、これまで物流、情報、そして地域を「つなげる」ことを軸に事業を展開し、その中で地域医療連携を支援してきた。

そもそも地域医療連携とは何か。それは、地域の医療機関が自らの施設の実情や地域の医療状況に応じて医療機能の分担と専門化を進め、医療機関同士が相互に円滑な連携を図り、またその機能を有効活用することだ。それにより、患者が急性期から回復期を経て自宅に戻るまで、切れ目のない医療を受ける環境を構築することができる。

この連携において円滑な医療を提供するためには、コミュニケーションがより重要性を増しており、デジタル技術の活用が求められている。しかし、医療業界においては、コミュニケーションのデジタル化がなかなか進まない状況が見受けられてきた。そこで私たちは、長年流通で築いてきた医療機関チャネルとデジタルを融合することで高いバリューを生み出し、デジタル地域医療連携を創造していきたいと考えた。

MSを中心に医療機関の課題解決を支援

私たちは、主に医療用医薬品、医療機器、試薬を直接医療機関に届ける社会性の高い事業を行っており、そこで重要な役割を担っているのが、営業職である約2970人(アルフレッサグループ)のマーケティングスペシャリスト(MS)だ。当社には医療機関チャネルが17万件以上あり、MSは医師や薬剤師へのラストワンメートルを担う存在として、医薬品の情報提供活動を行うとともに、医療機関の課題解決に向けたコンサルティングやソリューション営業を実践している。

そうしたチャネルを生かし当社は医療機関のニーズに対応。受診から薬が手元に届くまでの過程において、処方箋画像送信による薬局予約サービス「やくばと」をはじめ、デジタルツールを活用したサービスを展開してきた。

そして今、地域医療の課題はより複雑化している。がん治療が外来で可能になったことによる専門医療機関の外来患者増加や医師の偏在による都市部と地方での医療格差、さらに患者の大病院志向や少子高齢化を背景とした医療機関のマンパワー不足も深刻だ。これらの課題から見えてきたのが、地域の医師間でコミュニケーションが取れる仕組みの必要性だ。

そこで私たちアルフレッサが描いた医療連携支援の形が、全国でも地域でもつながる医師専用コミュニティーの提供だ。そこには、急性期病院と地域のかかりつけ医が連携する「病診連携」や、急性期病院と回復期病院による「病病連携」、また地域のかかりつけ医同士による「診診連携」など様々な連携があり、地域に寄り添い一緒に取り組んでいきたいと考えている。その思いのもと2023年11月にリリースしたのが、医師連携支援のWEBサービス「ドクシル」だ。

デジタル地域医療連携を創造するドクシル

ドクシルのビジョンは、誰もが「最適な医療」を受けられる世界を創ることである。このため、医師が安心して活用できるよう、会員制コミュニティサービスとして登録(無料)してもらっている。

特徴は、まず全国の医師、医療機関が検索でき、病院の医師が逆紹介でフォローしてくれる医師を見つけることができることだ。次に、医師や医療機関のプロフィルを作成し、どんな疾患をフォローできるかお互いに知り合える。また、コミュニティーの場を提供し、医師同士の知見共有や症例相談などの連携も深めてもらえる。加えて、医師同士がチャット形式の1対1でやり取りができるのもドクシルならではの特徴だ。

実際の活用に際しては、地域医療連携というコンセプトのもと、不特定多数の医師が参加するのではなく、参加する医師は招待制としている。また、地域でどのようなコミュニティーが必要かを一緒に考え参加していただくため、各コミュニティーの目的や詳細も明示している。その上で、医師が自身の講演会の告知などをして知見共有をしたり、連携が必要な際に協力依頼をしたり、さらに病院の専門性のアピールにも活用できるようにして、地域医療連携の広がりを促進している。

ドクシルによるデジタル医療連携で生まれる価値については、知識と経験の共有によりへき地での医療連携にも対応できる点がある。また異なる専門分野や経験を持つ医師が互いに学び合えることは、複雑な症例への対応にもつながる。ほかにも、医薬品の品質向上やチーム医療の実現、疾患の早期発見などにも貢献できると考えている。

特に専門医の悩みとして、患者を自宅に近い病院など他の医療機関に紹介する逆紹介の受け皿がないことは大きな課題となっており、私たちも医療機関に直接アプローチして支援してきたが、ドクシルで継続的にフォローすることで、よりしっかりとした地域医療連携が支援できると考える。実際、ドクシルを提案した医師からは、これまで逆紹介に苦労していたが、安心して患者を地域医療の場に帰せるという高い評価をいただいた。

こうした医療課題へのリアルな支援活動とデジタル活用を融合させることで、実臨床に結びつく連携を実現できると私たちは確信している。それこそがドクシルであり、デジタル地域医療連携を創造することが新たな役目との使命感を持ち、これからも最適な医療を受けられる社会の実現を目指していきたい。

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