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日本人シェフ、南国で『和の神髄』極める3つの極意 シンガポールの日本料理レストラン「IMAMURA」今村祐史氏㊦

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シンガポールの日本料理店「IMAMURA」の今村祐史シェフ(45)は、四季のない南国で料理を通じて「和」の神髄を極めようとしている。その極意の1つが日本の季節で客を魅する様々な工夫である。

祭事の由来を学び、日本の季節で魅了する

IMAMURAの店内には、日本の四季を象徴する飾りがある。7月は五色の短冊をつるした七夕飾りで、笹や竹とともに生糸の糸巻きが置いてある。機織りが上手だった織り姫のように手芸や裁縫が上手になるように祈ったことが、星に願い事をする原型だった。こうした由来を来店者に英語や中国語で説明する。

24歳で渡米した今村シェフは「外国に出てから日本のことを知りたくなった」。四季折々の祭事の由来を「お客さんに説明するには、まず自分が深く知らないといけない」と日本から取り寄せた本で勉強している。

七夕飾りのような季節のしつらえは毎月変えるが、「毎年同じではつまらない」と24セットくらいそろえてある。「海外に出た後、『将来こういうお店をやりたい』というビジョンがあったので(帰国時に)少しずつ買い集めた」。今村シェフは生け花や書もたしなみ、飾り付けに生かす。

季節の移ろいを料理で表現する日本料理。今村シェフは四季折々の日本の食材を駆使するだけでなく、店内の飾りや食器・酒器のひとつ一つにもこだわり抜き、シンガポールという常夏の国で、日本人・日本食ならではの世界観を演出する。

(「NIKKEI The STYLE」2023年9月3日付広告特集からの転載)

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