ヒットの軌跡

山崎ランチパック、しっとり食感の秘密 自前配送の理由 山崎製パン「ランチパック」(上)

ものづくり ブランディング 飲食

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

食パンで挟んだ多種多様な具材の味を手軽に楽しめる「ランチパック」。製パン最大手の山崎製パンが1984年に売り出してから今年で40年を迎える。「不惑」のロングセラーは今やあちこちで簡単に買える、頼もしくも身近な存在だ。つい手が出るランチパックの魅力を解き明かす。

ちょっとしたすきま時間に小腹を満たしたり、子供たちのおやつにしたり。ランチパックの出番は多い。しっとりとした食パンの生地に、様々な総菜類やジャムなどがはさんであり、片手で食べやすい。かさばらないサイズで、持ち運びやすさも申し分ない。名前の通り、忙しい昼時に手早いランチに選ぶビジネスパーソンも少なくないだろう。

種類の豊富さと入手の容易さは格別だ。スーパーやコンビニエンスストア、駅売店などで手に入り、沖縄県以外の全国で幅広く取り扱われている。しかも、山崎製パンの工場から毎日配送されて売り場に並ぶ「日配品」だ。基本的に売れ残ることは少なく、常に新鮮な商品が並ぶ。年間の総販売個数は4億食近くに達し、1秒間に11個以上が売れている計算だという。

具材のバリエーションの豊富さは類をみないほどだ。全国で販売している定番商品は約30種類にのぼる。もはや「定番」のイメージからあふれている。

そのほかに2023年は新製品が158種類も登場。このうち「ご当地商品」と呼ばれる全国各地の製造工場などが企画・製造・販売した新製品は42種類あった。他社とのコラボ商品も69種類にものぼった。これまでに発売した全ての商品アイテムは2500種類を超える。

「みなさんには中に入る具材の種類が多いと注目していただくことが多いが、ランチパックのおいしさは、実は食パンにある」。こう話すのは、山崎製パン営業統括本部の早川史朗マーケティング部長だ。

「きめがあらい食パンでは例えばメンチカツなどに使うソースがにじみ出てしまう。しかも、分厚い具材を包んでパンが破れたり割れたりしては商品にならない。食パンそのものやスライスのしくみに改良を重ねて、ランチパックは進化してきた」(早川氏)。「製パン」の3文字を社名に持つ業界トップ企業ならではのパンへのこだわりがうかがえる。

 

 

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

ものづくり ブランディング 飲食

新着記事

もっと見る
loading

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。