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メタバースで体感する東京・江戸の魅力 「Virtual Edo-Tokyo プロジェクト」開催中

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仮想空間メタバースのメリットを活用して、東京・江戸の様々な魅力を伝えるイベント「Virtual Edo-Tokyo プロジェクト」が開催中(2月12日まで)だ。リアルに再現された江戸城の散策を通じて江戸の文化が学べるクイズをはじめ、ゲームやアトラクションなど体験型コンテンツを満載した世界最大規模のメタバース空間を体感できる。今回のプロジェクトで制作ディレクションを行ったTOPPANのBXセンターエクスペリエンスデザイン本部兼Web3・メタバース推進PJTの小林正典課長と、プラットフォームを提供するクラスターのビジネスプランニング本部エンタープライズ事業部の亀谷拓史マネージャーの二人に、Virtual Edo-Tokyo プロジェクトの魅力を聞いた。

国内最大規模の仮想空間を提供

1月18日、国内最大規模のメタバースイベントが始まった。東京都が主催するVirtual Edo-Tokyo プロジェクトだ。東京都は最先端のテクノロジー、多彩なアイデアやデジタルノウハウによって、世界共通の都市課題を克服する「持続可能な新しい価値」を生み出す「Sustainable High City Tech Tokyo(SusHi Tech Tokyo)」をコンセプトに、東京都の魅力を世界に向けて発信している。

Virtual Edo-Tokyo プロジェクトはその一環。メタバースを活用して、東京と、そのルーツである江戸の歴史や文化、産業など、多彩な魅力を体感してもらうイベントだ。6つのテーマワールドとそこにひもづく様々なワールドで構成され、ワールド数は60以上に上る。TOPPANの小林課長は「最先端のデジタル技術とバラエティーに富んだコンテンツによって、日常では体験の難しい、リアルでは味わえない経験のできるデジタル空間ができ上がった」と説明する。

国内最大級のメタバースプラットフォームである「cluster(クラスター)」を活用し、参加者はアバター(分身)を使って、チャットや音声会話はもちろん、様々なコンテンツを体験できる。clusterはスマートフォンやタブレット、パソコンなどに専用アプリをインストールして使うのが基本だが、「今回は世界中の人が気軽に参加して楽しめるように、アプリをダウンロードしなくても、ブラウザーから参加できるようにした(※)」(亀谷マネージャー)。どのデバイスから参加しても、同じようにメタバース空間を楽しめる、マルチデバイス対応がclusterの特徴だ。

参加者はまず「Entrance」に入り、そこからテーマワールドへと進んでいく。Entranceはおもてなし空間となっており、ツアーデスクには24時間常駐のアバター案内係がいて、体験できるコンテンツ内容を日本語と英語で説明してくれる。案内表示もすべて日英対応。Entranceの中央には、SusHi Tech Tokyoのロゴが浮かんでおり、アバターを座らせて記念撮影(スクリーンショット)が可能だ。

テーマワールドはオープニングイベントなどを行う「Stage Area」をはじめ、「Edo Area」「SusHi Tech Tokyo Area」「Industry Area」「New Tokyo Area」「Park Area」の6つがあり、それぞれのテーマに応じたクイズやゲーム、アート作品など、多彩なコンテンツが用意されている。

忠実に再現された江戸城を散策

今回大きな話題を呼んでいるのは、江戸のシンボル江戸城の天守閣と街並みを再現した「Edo Area」だ。江戸城の天守閣は明暦3年(1657)の火災で焼け落ち、現在は天守台の石積みしか残っていない。それをTOPPANが史料や時代考証から再現した3次元CGを使って、専門家の監修を受け、クラスターと共同で忠実に再現した。天守閣に登れば、江戸の町並みを見渡すことができる。「天井、欄間、畳など、細部にこだわり、壁や障子の絵もすべて書き起こすなど、新たな表現の江戸空間ができた」(小林課長)。大きさ、質感、色合いなど、空間のリアリティーさは、多くの来場者が賛辞を送る出来栄えだ。

さらに江戸図屏風などに描かれた町人などの2次元画像をイメージしたイラストを描き起こし、3次元のメタバース内に置いた。江戸城の周囲を散策しながら彼らに近づくと、江戸時代の食に関連したスタンプラリーが始まる。すべてクリアすると、マグロのイヤリングや「殿」の文字がついた兜などのアクセサリーがもらえる。また本丸内では江戸時代のファッションをテーマにしたクイズ、大広間では当時の身分に応じた座る序列を当てるゲームも用意されている。小林課長は「現実には体験できない江戸城や江戸文化について、楽しみながら学べる」と話す。

幅広い層の人気を集めているのが「Park Area」。子供から大人まで楽しめるアトラクションを設けた。並ぶ人の列が途切れない「ジャストアップ」は、アバターを操作して跳んだり跳ねたりしてゴールを目指すバーチャル版のアスレチック。「簡単にはクリアできない超難関コースを用意した」(亀谷マネージャー)。他の人が挑戦している様子を見ることができるので、上手な人を見つけて話しかけ、操作テクニックを聞き出すことが可能だ。

職業体験ゾーンでは、魚を三枚におろす板前の仕事をはじめ、バスガイドやガントリークレーン操縦という3つの仕事をバーチャル体験できる。また東京都現代美術館で開催されている「シナジー 創造と生成のあいだ」の参加作家紹介、Park Area全体を見渡しながら回れる空中歩行アトラクションなどもある。

特設ステージを包み込む星空に注目

18日に行われたオープニングイベントは、「Stage Area」に設けられた特設ステージで行われた。開会挨拶には小池百合子都知事のアバターが登場。満天の星空に花火が打ち上げられ、幻想的な世界を彩った。アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅさん、タレントの松井沙友理さんらを迎えた会場は、世界中から集まった人々のアバターであふれ、大きな盛り上がりを見せた。

神津島は、都心から南へ約180㎞離れた離島だ。神話に由来する古い歴史と豊かな自然にあふれた美しい島で、東京都に属している。2020年に米国・国際ダークスカイ協会から、東京都で初めて「星空保護区」に認定されている。空間設計を担当した小林課長は「神津島の夜空には、天の川がくっきりと見える満天の星空が広がる。その世界観をメタバースで再現したかった」と語る。そこで小林課長自らが360度撮影できるカメラを現地に持ち込んで撮影した写真を使い、本物の夜空をメタバース内に再現した。

東京都のイメージは大都会だが、実際は島しょ部や山間部に豊かな自然が広がっている。小林課長は「メタバース空間で神津島の夜空のすばらしさを伝えることで、リアルな来訪を促す動機にも結びつくはず」と話す。観光資源をメタバースで魅力的に紹介することで、来訪者の促進ができれば、地域創生にもつながる。

日本の技術力を世界にアピールする場

Virtual Edo-Tokyo プロジェクトで展開されるワールドは、4月26日から5月26日まで、東京・有明の東京ビッグサイトなどで開催されるSusHi Tech Tokyo2024に出展されるテクノロジーを体験できる「SusHi Tech Tokyo Area」、東京の多彩な産業の魅力を体験できる「Industry Area」、高校生が会期中につくるデジタル空間やデジタルアート作品を展示する「New Tokyo Area」もある。

今回のVirtual Edo-Tokyo プロジェクトは、東京や江戸の魅力を伝えると同時に、日本のメタバース産業が持つ技術やノウハウ、プロデュース力を世界にアピールする絶好の機会でもある。

小林課長は「メタバースは魅力的な空間で、表現方法としてとても優れている。いま技術は急速に進化していて、社会実装も進んでいる。そうした魅力や可能性がVirtual Edo-Tokyo プロジェクトにはたくさん詰まっているので、ぜひ体験しにきてほしい」とアピールする。亀谷マネージャーも「メタバースでできることは何か。ここに来ればわかる」と話す。

特設ステージでは、9日19時から「VRパフォーマーの魅力発見」が行われる予定だ。その時も頭上には神津島の満天の星空が広がる。

※ブラウザーから参加・体験できるのは「Edo Area」のみ。そのほかのワールドは専用アプリのダウンロードが必要

「Virtual Edo-Tokyoプロジェクト」の詳細はこちら

提供:TOPPAN

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