SuperDX/SUM(超DXサミット)

デジタルケミカルカンパニーへの挑戦 成長に向けデジタル変革で未来を拓く 三菱ケミカルグループCDO 市村雄二氏

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国内最大手の総合化学メーカー、三菱ケミカルグループは、2021年12月に経営方針「Forging the future 未来を拓く」を発表し、成長に向けた選択と集中、コスト構造改革など競争力強化に着手している。その核心といえるのがデジタル変革である。同社は「デジタルケミカルカンパニー」を目指し、デジタル技術と新たなビジネスモデルを活用した価値創出に取り組んでいる。23年9月に開催された日本経済新聞社のSuper DX/SUM (超DXサミット)で講演を行った、執行役シニアバイスプレジデントでチーフデジタルオフィサー(CDO)の市村雄二氏に、変革への取り組みを聞いた。

■ 変革実現へ全従業員がスマーターに

三菱ケミカルグループは、23年2月に策定した「Purpose(パーパス)」に、「革新的なソリューションで人、社会、そして地球の心地よさが続いていくKAITEKIの実現をリードしていく」と明記している。そして「Slogan(スローガン)」の「Science. Value. Life.(サイエンス・バリュー・ライフ)」には、科学に基づいた多彩なイノベーションを創出して(Science)、すべてのステークホルダーに価値を提供し(Value)、人々の健康な暮らしや社会と地球の持続可能性に貢献する(Life)という決意が込められている。

そうしたグループ理念の下、よりよい未来の実現に向け重要な鍵となるのが「デジタル」だ。「人間がこれだけの進化を遂げることができたのは『道具』を使うことができたからで、現代において大きな進化を生み出せる道具となるのが『デジタル』だ」と市村氏は明言する。デジタルがあらゆる分野に革新をもたらす今、ケミカル業界においてもその積極的な活用が不可欠であり、大きく成長するためには「デジタルケミカルカンパニー」への変革が必須だと捉えている。

市村氏はこのデジタルケミカルカンパニーについて、重要な要素が3つあると話す。「1つ目は市場やお客様、社会の動きをリアルタイムで深く理解する『Hyper Awareness(ハイパー・アウェアネス)』。2つ目はデータと情報をもとに分析したエビデンスに基づいて意思決定する『Informed Decision Making(インフォームド・デシジョン・メイキング)』。この2つがそろうことで、『Fast Execution(ファスト・エグゼキューション=迅速な行動と継続レビュー)』が可能となり、企業のレジリエンスが向上し、ビジネス・アジリティ(ビジネス上の敏しょう性)が生まれる」

さらにここで大切なのが、従業員一人ひとりが変革のために勇気をもって行動することだと市村氏は力を込める。特定の専門部署だけがデジタル化を推進するのではなく、7万人の全従業員が日々成長し、よりスマートな働き方を実践する人材となり、デジタルを駆使して変革を実践し、それぞれの業務領域で貢献することがデジタルケミカルカンパニーの実現につながるという。「そのためには、従業員が行動できる環境や制度を会社が整え、変化を楽しめる仕組みづくりや能力開発により従業員の行動を後押ししていく」と市村氏。それらの効果は着実に表れており、従業員自らが業務を効率化するスマホアプリの開発に取り組むなど、多様な現場で変革が進展している。

 

 

 

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