日経ニューオフィス賞

社内外巻き込む交流の場 全員参加で愛着生み出す 第36回「日経ニューオフィス賞」

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幸福感や健康にも配慮

フロア周囲にウオーキングコース

住友生命保険 東京本社オフィス

住友生命グループは2030年に向けた長期ビジョンで「ウェルビーイングに貢献する『なくてはならない保険会社グループ』」をありたい姿に掲げている。このため23年1月に移転した新たな東京本社オフィスでも、「職員自身がウェルビーイングになる」を第一のコンセプトにした。具体的にはオフィス内に1周200メートル、3フロアを周回すると720メートルになるウオーキングコースを設け、内部階段を使った移動と合わせ毎日適度な歩行ができる環境を整えた。同社の中核商品である健康増進型保険"住友生命「Vitality」"では、健康診断の結果やウオーキング歩数などによってポイントを付与して保険料を割り引くなど、健康増進のための仕組みを導入している。職員にも率先して健康意識を高めてもらえるオフィスを構築した。

職員が出社したくなるオフィスとするため、コミュニケーションを活性化させる工夫も新オフィス各所に導入した。20階から22階をつなぐ内階段の周辺に5つのコミュニケーションエリア(総面積1225平方メートル)を設けたのもそのためだ。フリーミーティングスペースは70%増、カフェラウンジの面積も44%増やすなど、職員同士の偶然の出会いや交流を促す間取りとした。

オフィス自体がショールームに

TOPPAN expace office

印刷技術を生かして1956年から化粧シートや建装材の製造・販売を手掛けてきたTOPPANは2020年9月に空間演出ブランド「expace(エクスペース)」を立ち上げ、内装の企画・設計・施工事業の展開を始めた。同事業の拠点となるのが22年5月に完成したexpace office(東京・台東)。商談相手が来訪した際にはショールームとして利用可能で、多い日には一日5件程度の見学を受け入れている。

若手社員主体でコンセプトづくりに取り組み、部門間の交流を促すようにゾーニングを設定した。最大の特徴が中央部に「ダイバーシティエリア」と呼ぶ、みんなが集まれるスペースを置いたこと。あえて会議室のように個室化せず、パーテーションで簡易的に仕切れるようにすることで、オフィス内の透過性を高めている。

スマホとセンサーを組み合わせた人流解析の機能を整備して、座席予約やリアルタイムでの位置確認ができるようにしたほか、ゾーンごとの使われ方なども分析できるという。座席の固定化を防ぐため週に一度、場所をシャッフルする取り組みもするなど運用面での工夫もしている。

キーワードは「ごちゃまぜ」

三井物産都市開発 本社オフィス

三井物産都市開発の本社オフィスのキーワードは「ごちゃまぜ」。不動産デベロッパーとして保有する自社ビル内のワンフロアに移転したが、スペースの3分の1を外部の人も立ち入り可能な共有ラウンジにした。併設カフェで購入したドリンクを飲みながらソファでくつろげるし、弁当の持ち込みやWiFi利用も可能だ。通りすがりの人が時間調整に利用するケースもあるという。社員証での入退出認証が必要な専有部との境界はガラス張りで見通しがきく。取引先が訪問した時などは、気が付いた社員が招き入れる。アポイント相手の社員ではなくても、気軽に言葉を交わす雰囲気を醸成するためだ。

専有部の中央を貫く通路は通称「ごちゃまぜメインストリート」。社員がこの通路を歩いていると、別の社員との商談を終えた旧知の取引先が会議室から出てきて、挨拶を交わし雑談が始まる。そこにたまたま通りかかった役員が会話に加わる。こんな場面を想定して随所にベンチや机・いすを配置した。社内外の人が偶発的に出会って交流が広がり、そこから未知へのインスピレーションを育みたいという思いを具現化した空間だ。

屋内コートで製品テスト

モルテン molten [the Box]

スポーツ用品や自動車部品などを手掛けるモルテン(広島市)の新社屋molten[the Box]には、1階から3階をつなぐ大階段がある。1階に食堂やカフェがあり、社員たちは一日何度か上り下りする。そこで偶然の出会いが生まれ、部門を越えた会話が始まる。階段は左右であえて段差を変えて「違和感」を出した。「新しいアイデアや発想は身の回りの違和感から生まれる」という民秋清史社長の持論を具現化した。

molten[the Box]には本社機能のほか、以前は分散していた4事業部門の開発拠点を集約した。異分野の開発者たちの交流で生まれた新アイデアを、すぐに形にする「the Studio」というスペースも設けた。3Dプリンターや旋盤で試作品を製作できる。同じ3階には競技用ボールなどスポーツ用品のデータ収集やテストをする「the Court」もある。移転前は社外の体育館を借りていたため移動や運搬の手間がかかっていた。屋外ではヒツジの飼育もしており、社員が昼休みの餌やりを楽しんでいる。民秋社長は「人材を集めるために、東京のまねをするのではなく、東京にないものを盛り込んだ」という。

イトーキ バーテブラ03ウッド
2019年の発売以来、大ヒットしている「バーテブラ03」シリーズに、背と座面を国産のクリ無垢材で仕上げた「vertebra03 WOOD(バーテブラ03ウッド)」を新たにラインアップ。プロダクトデザイナーに柴田文江氏を迎え、木部の製作はカリモク家具が監修。木材の質感を活かしながら、従来モデルと同様、ワーク姿勢に追従する最適な形状を実現。また、木目を残しながら繊細なカラーリングを表現する技術により、普遍的なフォルムにさらなるオリジナリティーと色彩の美しさを実現している。木部は、クリア、ブラック、グリーンの3色展開。さらに座面は、従来より展開している計28色のファブリックと自由に組み合わせることができ、様々な空間のコンセプトに応じた自由で拡張性のあるカスタマイズが可能。時代と共に移り変わるオフィス環境で自分らしく働きたいと願う人をサポートするワークチェアだ。

 

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