日経ニューオフィス賞

社内外巻き込む交流の場 全員参加で愛着生み出す 第36回「日経ニューオフィス賞」

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つり下げ構造で柱なくす

ウェルネット札幌本社オフィス

電子請求・決済などのシステム開発を手掛けるウェルネットは、本社機能を東京から札幌市に戻すことを決め、2018年に新たな拠点の新設計画に着手した。「最初に指示したのがここで働きたいと思えるカッコいいオフィスをつくること。そして、みんなが一つ屋根の下で働けるというコンセプトだった」(宮澤一洋社長)。

メインオフィスとなる2、3階では中央部の吹き抜けを囲むようにオフィスユニットを配置した。最大の特徴が視線をさえぎる柱をなくすため、2階部分を3階からつり下げるという特殊な構造を採用したこと。これにより、どこにいてもオフィス全体が視界に入る開放的な空間を実現している。

開放性を高めながらプライバシーも守るための工夫の一つが、床面に段差を設けるステップフロアの採用だ。正方形の吹き抜けに角度を持たせることで、動線が斜めになるようにするなど細かい配慮も施している。トイレなどをあえて3階のみに設けることで2、3階をつなぐ内階段の利用頻度を高め、コミュニケーションの活性化と健康の向上も狙っており、WELL認証の最高ランク「プラチナ」も取得している。

山でのキャンプをイメージ

京セラ きりしまR&Dセンター

京セラは2022年10月に「きりしまR&Dセンター」(鹿児島県霧島市)を開所、隣接する鹿児島国分工場の敷地内に分散していたものづくり研究所、生産技術部門、分析センターの3部署を集約した。ものづくり研究所は材料(Material)の研究を担い、分析センターは解析評価(Analysis)の研究拠点。生産技術(Process)部門と一体になって変革(Change)、挑戦(Challenge)、創造(Create)を目指す意味を込め、コンセプトを「CAMP」とした。

フロア各所は山でのキャンプをイメージして内装や家具を採用した。4階の交流ラウンジは岩場を想起させるインテリアで「いただき」と名付けた。2階のプレゼンルームは「キャンプファイヤー」のように皆が集まり熱い議論を交わす場と位置付けた。同じ2階のカフェは照明や家具を工夫し木漏れ日を浴びる「ロッジ」の雰囲気を演出した。

19年8月の計画スタート時から若手によるコンセプト立案チームを結成、コンセプトを具体策に落とし込んだ。フリーアドレス制を導入し、従業員数約440人に対し執務席を200席とし、ゆとりある空間レイアウトを実現した。

全ての設計者をワンフロアに

クボタ グローバル技術研究所 A棟

クボタは2022年9月に堺市臨海部に「グローバル技術研究所」を新設し、分散していた機械系の研究拠点を集約した。世界市場向けの大型農機・建機の試作機組み立てにも対応した空間サイズを持つ設計研究棟を核に、テストコースや実験ほ場も併設。機種の製品企画から設計、試作、確認試験までを一貫して手掛けられるようにした。

上部の6、7階部分の設計フロアは吹き抜け構造で約1500人の設計者が集結する場所。異なる部門の設計者をワンプレート型のオフィスにまとめることで、偶発的なコミュニケーションが起きやすい環境とした。研究フロアとなる1〜5階部分では中央部のオフィス部分を取り囲むように試作機組み立てのための研究現場を配し、オフィスと現場との往来を迅速化した。設計フロアと研究現場は部門ごとのゾーニングが上下で重なる積層構成を採用。フロア内にエレベーターを多数点在させ、スムーズに上下移動ができるようにした。

1階まで太陽光が届くすり鉢形状の吹き抜け構造を中央部に採用するなど、自然エネルギーの活用にも積極的で、ZEB認証を取得した新築建造物では床面積が日本最大規模となっている。

開かれた研究所 外部とも連携

栗田工業 Kurita Innovation Hub

栗田工業は栃木県から東京都昭島市に研究開発拠点を移転し、2022年4月に「Kurita Innovation Hub」を開設した。名称に込めたのは「社内外の多様な人々が集い、学び合い、つながり合うことで技術革新と社会変革の中心地になりたい」との思い。顧客や大学と連携してオープンイノベーションを推進し、良いものをいち早く世に送り出し、浸透させる機能を担う。

「R&D主体で内向きという研究所のイメージを変えたい」(北見勝信KIHセンター長)という狙いから、セキュリティーレベルを細かく設定するなど交流を促す仕組みを随所に取り入れ、実際の水処理設備を設置して技術トレーニングを施す機能や技術力を紹介するショールーム機能も併設。組織にひもづいていた実験室も機能別に改めた。

オフィスエリアは働く場所が選択できるように水や自然にまつわる各種テーマを持たせ在籍者数を上回る座席数を確保。全体の76%を共同作業に適したスペースに振り向けた。1階層の天井高が通常のオフィスの2倍という研究所の特性を逆手に取り、採用したのが床面の高さが異なるスキップフロアと吹き抜けだ。緩やかに移動ができる動線が交流を生み出す。

コクヨ  Duora2(デュオラ2)
ワーカーを最適にサポートするオフィスチェアー「Duora2」は、昨今のABW(Activity Based Working)といった流動的な働き方に合わせて、より多様なワーカーにフィットできるようリニューアル。独自開発した腰部から背中にかけてのサポートをレバーで簡易調節できる「ペルビックアジャストサポート」はさらに進化して前傾姿勢での腰部サポートも強化し、3段階の調節が可能になりました。体重移動を感知して座面が独立して前傾 、後傾に自然に切り替わるオートチルトメカニズムを新たに搭載することで、前傾姿勢においても背骨のS字形状をサポートします。可動肘は肘当て部分が内側、外側それぞれで前後に大きくスライドすることで、ワーカーの体格差や、前傾、アップライト、後傾、それぞれの姿勢に対して身体に沿った位置に移動できます。

 

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