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「SDGsといえば」貢献イメージが高い企業ランキング 日経リサーチ、ビジネスパーソン・生活者でのブランド力を調査

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SDGs(持続可能な開発目標)は2030年までの国際目標。国内でも企業の取り組みが進むが、「SDGs の達成や社会課題の解決に貢献している会社」として想起されるのはどこか――。日経リサーチが23年7〜8月、ビジネスパーソンと生活者、それぞれ2万8000人強を対象に調査を実施したところ、双方ともに、トヨタ自動車、サントリーホールディングス(HD)、ファーストリテイリングがトップ3を占めた。どんな点がSDGs貢献企業としてのイメージ評価につながっているのか。ランキング結果とともに、寄せられた回答を紹介する。

トヨタとサントリーHD、3位以降に大差

SDGs貢献企業としてのブランド力評価(以下、「SDGs貢献企業評価」と略)は、ビジネスパーソン調査、生活者調査の双方とも「SDGs の達成や社会課題の解決に貢献していると思う日本企業」を1社だけ、挙げてもらう形で聴取した。これは「純粋想起」と呼ばれる質問の仕方だ。選択肢から選んでもらう方式以上に「SDGsといえば、あの会社」といったような、回答者が抱いているイメージを把握しやすい。

ただし、自由回答であるだけに愛称(たとえば「TOYOTA」「Suntory」など)を答える例も。それらは正式社名に名寄せする形でランキングを作成した。なお、上述のように「日本企業」との条件で尋ねたが外資系企業を挙げる人もいた。国内で事業展開している外資系企業の場合は、有効回答に含めた。

まずは民間企業の正社員を回答者とする、ビジネスパーソン調査の結果を見ていこう(図表1)。首位となったのはトヨタ。票数は5000票を優に超え、回答者の2割近くが挙げてダントツのトップとなった。2位のサントリーHDも1000票を超す支持を集めており、トップ2は他を大きく引き離している。

トヨタ、「全方位戦略」が高評価に

首位となったトヨタの評価理由を見てみよう。「ただ単に電気自動車(EV)にせず、先進国から発展途上国までの状況を考え戦略を練っている」(39歳男性)、「EVという、場所によっては使い物にならない技術にとらわれず水素やハイブリッド等独自の開発に力を注いでいるから」(45歳男性)

これらのように、トヨタの場合はハイブリッド車(HV)や水素で走る燃料電池車(FCV)にも力を入れる、同社の「全方位戦略」を理由に支持する人が多かった。それが「『産業と技術革新の基盤をつくろう』(編集部注:『』部分はSDGsの目標9)で、どの企業よりも進んでいるから」(43歳男性)といった評価につながっている。

もう1つ目立ったのが、「『ウーブン・シティ』などエコでサステナビリティー(持続可能性)の技術開発」(36歳女性)など、静岡県裾野市で建設中の実験都市に言及した回答だ。「日本最大の企業で自動車だけでなく、さまざまな社会問題にも取り組んでいると思う」(44歳、男性)という声に代表されるように、SDGs貢献においてさらなるリーダーシップ発揮への期待も高い。裾野が広い自動車産業の雄として、「雇用を継続的に生み出している」(43歳、男性)など、SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」への貢献を評価する声も複数挙がった。

サントリーとファストリ、環境配慮で支持呼ぶ

2位のサントリーHDは「『水と生きる』というコンセプトで地球環境を意識した経営をしている印象だから」(48歳男性)をはじめ、水資源の保全に関する取り組みを挙げる声が相次いだ。SDGsの目標15「陸の豊かさを守ろう」ともかかわる取り組みへの評価といえる。同時に、傘下企業で進めているラベルレスにしたペットボトルの導入やペットボトルの水平リサイクルなど、省資源やリユースにつながる取り組みを挙げる声も多かった。

3位のファストリも環境配慮の取り組みが順位を高めた。特に多かったのが、傘下の「ユニクロ」の店舗などを通じて「着なくなった服を回収して再利用しているので」(37歳女性)のように、リサイクルへの注力を評価する声だ。SDGsの目標12は「つくる責任、つかう責任」。サーキュラーエコノミー(循環経済)システムの確立が求められるなか、それを実践している点が評価されている。

【調査概要】
■調査対象:日経リサーチおよび提携パネルのモニター
・ビジネスパーソン編:民間企業に勤める正社員
・生活者編:全国の20〜69歳
※後者の回答者にも民間企業の正社員はいるが、2つの調査は別々に回答者を選定。後者は他に公務員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイト、主婦/主夫、学生ら、より幅広い層で構成している。
■調査期間: 2023年7月27日〜8月4日
■調査方法:インターネットによるアンケート
■有効回答数:
・ビジネスパーソン編:2万8534人
(性別による内訳は男性2万2599人、女性5675人、その他260人)
・生活者編:2万8272人
(性別による内訳は男性1万3880人、女性1万3847人、その他545人)
■調査主体:日経リサーチ

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