ビジネス書の目利きが選ぶ今月の3冊

今から間に合う「旬」のビジネス書3冊 橋本忠明・「TOP POINT」編集長

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8月も、もう終わり。しかしおきて破りの酷暑だったゆえか、秋に備えて十分充電できたか、今ひとつ不安も残る。せめて「旬」のビジネス書は月内に抑えておきたいものだ。今年上半期の新刊から、お薦めのベストスリーをビジネス書専門誌「TOPPOINT」の橋本忠明編集長に聞いた。

「さよなら、インターネット」(武邑光裕著)

――おさえておきたい今年のビジネス書は何でしょうか

「上半期に登場したビジネス書の1つの傾向は、インターネットやグーグルやフェイスブック、アマゾンなどの巨大IT企業に対する批判に関するものが増えてきたことです 。一般向けの書籍も発刊され、今年はその傾向が強まっているように思います。そんな1冊が、6月の『さよなら、インターネット』(ダイヤモンド社)です」

「世界中の誰ともつながることができるネットワークとして世界に開かれたインターネットが30年たった現在、大きな課題を抱えている――。著者は、今や『一部のIT巨人の経済的利益を生み出す独自のエコシステムに変貌してきた』と指摘します」

「IT企業はユーザーの個人データを狡猾に集めて分析し、利益に変えているとしています。対して欧州連合(EU)は、米IT企業の個人データの利用が市民の基本的人権を脅かすとして、「一般データ保護規則(GDPR)を制定しました。著者はこのことが、今後インターネットの世界に大きな影響を与えていくと予測しています」

「本書ではグーグルが世界の貴重図書1200万冊をスキャンした事例も紹介しています。世界の著名な図書館の電子図書館化をグーグルがサポートする社会貢献と思われたものの、実際は電子化された膨大な著作物が、同社の人工知能(AI)開発の『知性の源泉』に利用されたといいます」

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