本当の儲けを生み出す戦略と会計のマネジメント

儲けは利益で測れない 経済利益と投下資本利益率を経営ツールとして役立てる 鳥居 正直氏

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企業活動は個人預金と同じ資本増殖活動

前回の記事で、利益は儲けの尺度ではなく、本当の儲けの尺度は投資利益率と経済利益であると言いました。投資利益率と経済利益については書籍でわかりやすく説明していきますが、ここでは、戦略と会計の関係について話を進めるうえで必要なので、少し説明をしておきます。

企業の事業活動の目的は「お客様を喜ばせて、しっかり儲ける」ことですが、経済的には企業活動は資本(資金)の増殖活動です。つまり、企業は、元手資金を使って事業を始め、そこから儲けを得てその資金を増やし、増えた資金を再度事業に使い再び儲けを生むというように、資金を増やしていこうとしています。

個人のお金の増殖方法で一般的なものは銀行預金です(ただし、今のように預金金利が低いと増殖効果はごく僅かですが......)。

ここで、たとえば1年間の預金で1万円の利息を受け取ったという場合の増殖効果について考えてみましょう。10万円を預金していたのか1億円を預金していたのかで、その資本増殖の経済的成果は大きく違います。そして、その経済的成果の累積差異は個人の経済力に確実な影響を与えることになります。

ところで、企業の損益計算は、簡単に言えば、100万円で仕入れた商品を梱包・運送に20万円をかけて150万円で売った結果、利益は30万円(=売上150-仕入原価100-梱包費・運賃20)になった、というものです。この利益30万円は経済的成果の尺度と言えるでしょうか?

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