本当の儲けを生み出す戦略と会計のマネジメント

戦略メカニズムと会計素養で組織力を高める 鳥居 正直氏

経営

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戦略と会計を融合させた「戦略メカニズム」

企業が生き残るには戦略が必要だと言われ、多くの戦略論が語られています。日本企業の凋落の原因として円高の影響は否定できませんが、著名な経営学者マイケル・ポーターは「日本企業は戦略を学ばなければならない」と指摘しています。

ただし戦略は、企業が社会に貢献し続けるのに必要なだけの儲けをもたらすものでなければ意味がありません。ところが、戦略に関する書物を読んでみても、「儲けとは何か」を説いているものが見当たりません。一見優れた戦略を立てながら、儲けとは何かを知らないために業績悪化や倒産に追い込まれる企業があります。これは社会の損失であり、たいへん残念です。

では「儲け」とは何でしょうか。儲けとは損益計算書で計算される利益、と考えてはいないでしょうか。実は、詳しくは後で述べますが、この会計上の利益は、継続している事業を中断することなく、一定期間を区切って計算したものですから、そもそも無理があり、尺度として限界があるのです。戦略を考えるときに重要なのは、この限界を補うために、利益に代わる新しい儲けの尺度が使われるようになってきているということです。

このように、「戦略」と「儲けの測り方」とは不可分の関係にあるにもかかわらず、これまで両者が一緒に説かれることはありませんでした。この連載で提唱する「戦略メカニズム」は、「戦略」と「儲けの測り方」との関係を(戦略思考の視点から)体系的に明らかにした初めてのものと自負しています。しかも、ビジュアルに、わかりやすく解説することを心がけました。因みに、決算書の読み方などを説いた会計のハウツー本では、経営の舵取りに必要な儲けの測り方はわかりません。企業価値の評価に関する書物では取り上げられていますが、残念ながら会計の素人には難しすぎるものばかりでした。

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