日本農業は世界に勝てる

コメの輸出は千倍、1兆円にできる キヤノングローバル戦略研究所 山下一仁氏

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戦後70年続いた「農業弱体化政策」を転換すれば、日本の農業の高い潜在力が花開き、TPP(環太平洋経済連携協定)にも対応できる強い農業が生まれる。最有力なのは米の輸出だ。日本の米は海外で高く評価されている。

自動車にベンツのような高級車とタタ・モーターズのような低価格車があるように、同一の農産物の中にもさまざまなものがある。

米についても、ジャポニカ米(短粒種)、インディカ米(長粒種)の区別があるほか、同じジャポニカ米でも品質に大きな差がある。世界で貿易される米のほとんどはインディカ米であるうえ、ジャポニカ米も含め、その貿易量のほとんどがアフリカ、南アジア、一部の東南アジアなどの低所得国向けの低価格、低品質米である。

インディカ米でも、パキスタンなどで生産されるバスマッティ・ライス、アメリカ・中国向けのタイ産のジャスミン米のような高級米と、アフリカや南アジアなどへ輸出される低級米とは大きな品質の違いがある。

アメリカは350万トンの輸出を行いながら、高級長粒種ジャスミン米を中心にタイなどから80万トンの米を輸入している。牛肉と同様、米でも産業内貿易が実際に行われているのである。

国内でも、同じコシヒカリという品種でも、新潟県魚沼産と一般の産地のコシヒカリでは1.5倍の価格差がある。国際市場でも、日本米は最も高い評価を受けている。現在、香港では、同じコシヒカリでも日本産はカリフォルニア産の1.6倍、中国産の2.5倍の価格となっている。

香港での米評価(1kg当たり)  出所:(株)マルタ調べ

香港での米評価(1kg当たり)  出所:(株)マルタ調べ

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