新入社員「伸びる・伸ばす」講座

将来に差がつく正しい「自己研鑽」とは? クレイア・コンサルティング ディレクター 桐ヶ谷 優

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入社式からあっという間に1カ月が経ち、すでに5月を迎えた。この時期、新入社員はよく「5月病に注意せよ」と言われる。入社直後は、受け入れのための研修がぎっしり準備され、張り詰めた緊張感のもとで時間が過ぎていったが、GWでその緊張感が一瞬途切れ、急に精神的な不調を招いたり、体調を崩す場合がある。悪化すると虚脱感や無力感に襲われることもある。仕事が本格化し始める5月にこのような状況に陥ってしまうとスムーズなスタートダッシュが切れなくなるので、注意が必要だ。

ハイパフォーマーは20代で身に付ける

さて、前回(新人は成果より「能力と姿勢」身に付けよ)は社会人としての基本動作を習得するこの時期に、仕事を効果的に進めるための「コンピテンシー」や、そのベースとなる「基盤姿勢」を確実に身につける必要があることを述べた。

「コンピテンシー」や「基盤姿勢」を身につけるためには、仕事を通じた日々の経験や学習、すなわちOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が必須だが、OJTで学んだことを確実に定着させ、その後も再現性高く発揮し続けるためには、OJT以外の時間でいかにして効果的な「自己研鑽」を行うか、といった視点が重要となる。

「自己研鑽」はOJTで身に付けたことを補強する役割を果たすだけでなく、継続的な「自己研鑽」が自らの仕事の範囲を広げることにもつながる。新入社員にとって初期のうちは仕事を選択することは難しいが、「自己学習」「自己研鑽」を続けることはベテラン社員か新入社員かにかかわらず、誰でも実行できることだ。そして、「自己研鑽の蓄積量の差」は後々のビジネスパーソンとしての成長に大きく影響する。

実際に筆者は様々な企業の高業績者(ハイパフォーマー)にインタビューを行う機会が多いが、現在30代、40代で活躍しているビジネスパーソンたちの多くは、20代の初期に「自己研鑽」の習慣や方法を身につけているケースが多い。社会人になると必然的に学習時間は限られるが、彼らの多くは、就業時間以外の時間、例えば通勤時間や昼休み、就寝前や週末の時間を無駄にせず、「自己学習」「自己研鑽」を継続している。

一言で「自己研鑽」と言ってもその範囲は広い。仕事に関連する書籍や雑誌を読む、業務に必要な知識を身につける、といった基礎的なものから、資格取得の勉強をする、外部のセミナーに参加する、専門学校やビジネススクールに通う、など一定以上の時間と費用がかかるものまで多様だ。

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