肖敏捷の忠言逆耳

2017年の中国経済の注目キーワードは「有言実行」 SMBC日興証券 中国担当シニアエコノミスト 肖 敏捷(しょう びんしょう)

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2017年の中国経済について、米中関係、人民元問題、不動産バブルなど注目点を挙げればきりがないが、筆者が注目している1つのキーワードがある。それは「有言実行」である。

中国の改革も視界不良になっていないか

2012年秋に共産党第18回全国代表大会(18大)が開催されて以来、中国の経済や社会などの仕組みを変える改革案が数多く打ち出され、2013年秋に開催された「3中全会(中央委員会第三回全体会議のこと。国の中長期的な政策を決定する中国共産党の重要会議の1つ)」は改革のオンパレードだった。

今冬、華北地域を中心にPM2.5の問題が一段と深刻化し、視野不良で航空機の離着陸にも支障が生じている。同じように、筆者は中国の改革も視界不良になっているのではないかと危惧している。

過去5年間、これらの改革案がどれくらい実施に移されたのか、あるいは改革の成果が現れたのか、筆者は自信を持って答えることができない。2017年秋に「19大」が開催される予定で、今後、どのような新しい改革プランを打ち出すのかは期待する声もあるが、正直に言うと株式市場はスローガン倒れの改革案に既に食傷気味である。

従って、「19大」の開催を契機に、「3中全会」といった改革の原点に立ち戻り、中国当局が着実に改革を実施することができるかどうかが、最大の注目点となる。時間がたてばたつほど、改革の機運がどんどん低下し、改革のコストもかさんでくるためだ。

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