肖敏捷の忠言逆耳

トランプ氏は中国バッシングの拳をどう下ろす? SMBC日興証券 中国担当シニアエコノミスト 肖 敏捷(しょう びんしょう)

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11月8日の正午過ぎ、ドナルド・トランプ氏が第45代米国大統領に選出された。この選挙結果を受け、日経平均は1000円を超える暴落となるなど、金融市場で大きな衝撃が走った。トランプ氏という型破りな人が当選し、ほとんどの予測が見事に外れた衝撃が大きかった。

しかし、トランプ氏の当選を見越して、備えた1つの経済指標がある。後講釈にすぎないかもしれないが、それは中国の人民元対米ドル為替レートである。

人民元対米ドル基準値が異例の12日連続下落

北京時間、月曜から金曜までの毎朝9時15分、中国人民銀行は人民元対米ドル為替レートの基準値を発表する。為替市場はこの基準値に基づいて取引を始めるという仕組みだ。

11月4日金曜の人民元対米ドル基準値は6.751元/米ドルと、3日に比べて元安の設定となっていた。ところが、11月4日を皮切りに、その後はこの基準値が12営業日連続で下落するといった異例な展開を示したのだ。

2015年8月11日、中国人民銀行が市場レート重視という理由で基準値の算出方法を変更した際、人民元の基準値が2%切り下げられ、それ以来人民元の先安感がすっかり定着していた。しかし、上がったり下がったりといった双方向の変動を目指すのは、中国人民銀行が表明し続けている為替政策の基本方針であるため、少なくとも過去1年間は一本調子の元安が起きなかった。

それなのに、なぜここへきて12日連続の元安となったのか? その後11月22日でいったん上昇に転じたのだが、23日から再び元安が始まり、24日になると人民元対米ドルの基準値は6.909元/米ドルという心理的な節目をあっさり突破してしまった。それは、いったいなぜなのか?

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