肖敏捷の忠言逆耳

波紋広がる「中国撤退手続き迅速に」報道 SMBC日興証券 中国担当シニアエコノミスト 肖 敏捷(しょう びんしょう)

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9月23日の日本経済新聞朝刊に掲載された1つの記事が、中国で大きな波紋を呼んでいる。この記事によると、日本の大企業トップらが参加する経済界の訪中団が、中国側に対し、中国から撤退する場合の手続きを一括で処理する相談窓口の設置を要請したという。

「中国撤退」記事ショックで中国サイト閲覧不能に

ビジネスである以上、進出も撤退も、成功も失敗も当然のことで、「日中の貿易や投資をいっそう促進するには、ビジネス環境の整備が必要だ」という経団連会長の説明はごもっともだ。日本側の報道を見ると、過剰生産の解消など中国の構造改革に協力するとか、訪中団がその他の関心事についても中国側と意見交換をしたという。

しかし、どういうわけか中国国内では、日本側の記事に使っていた「中国撤退手続き、迅速に」というタイトルだけが独り歩きし、過去最大規模といわれる訪中団の意図を巡る様々な憶測を呼ぶ予想外の結果となってしまった。

9月25日、「王思想家」というペンネームによって書かれた記事が中国国内のネットに掲載され、大きな反響を呼んでいるのだ。この中国語記事のタイトルは、意訳すると「懸念すべき日系企業の撤退」というもの。反響があまりにも大きかったせいか、現在、中国国内の一部のサイトではこの記事が閲覧不能となっている。

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