LGBTを知る

企業が関わるLGBTのソーシャルアクション

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性的マイノリティの総称として使われる「LGBT」は従業員、取引先、お客様、株主などあらゆるステークホルダーに存在しています。この連載では企業がLGBTにどう向き合うべきかについて解説します。最終回のテーマは「企業が関わるソーシャルアクション」です。

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多様なセクシュアリティの文化を讚えるプライド・パレード

LGBTなど多様なセクシュアリティの文化を讚えるイベントが世界中にはあります。「プライド・パレード」「プライド・マーチ」「ゲイプライド」「LGBTフェスティバル」等、その呼称は国によって様々ですが世界各国で毎年行われています。1969年のストーンウォール・インにおける暴動が発生したことを機に、その事件の1年後にゲイ(欧米では同性愛者を中心とした性的マイノリティを含みます)の権利を求める社会運動のひとつとしてアメリカ国内の各地でデモンストレーションが行われるようになりました。これがプライド・パレードの始まりです。

こうした権利獲得を目的とした社会運動に参加していた人々や活動団体などは徐々に増えていき、参加人数や規模も急速に拡大していくようになります。目的の幅も多様化し、LGBTの社会的困難に対する権利獲得運動として取り組むだけではなく、ポジティブな文化的側面を社会に提示していこうというニュアンスも強まりました。次第にLGBT特有のカルチャーなどを織り交ぜ、それらを讚えるイベントとして成長していくことになります。

アメリカではニューヨーク、サンフランシスコなどの大都市だけではなく、地方都市でも開催されるようになりました。

またアメリカ以外でも、オーストラリア、カナダ、ドイツ、スペイン、フランス、ブラジルなど様々な国で開催されており、日本でも毎年5月に実施されています。性的マイノリティに比較的寛容な都市では、パレードのような練り歩きだけではなく、フェスティバル形式として観光資源となる催し物も開催されるようになっています。日本で言う山車(だし)に近い「フロート車」という宣伝カーに、グローバル企業をはじめ、地元に根付いた企業などが派手な装飾を施し、LGBT対応に取り組んでいることを対外的にPRするなどの協賛活動も盛んになりました。

また、企業に限らず、政治家や国家公務員、政治・教育分野の人々、宗教団体などがスポンサーになり、開催地の観光資源として広く宣伝なども進んでいる状況です。欧米では、こうしたパレードやフェスティバルのために観光客が数百万人単位で動員されるほどのビッグイベントに成長しており、今後、ダイバーシティ社会においては注目の社会活動として、企業などの視線を集めています。

日本におけるLGBTのパレードについて少し歴史を振り返りましょう。日本でも1994年以降、国内各地で開催されています。日本における最初のゲイ・パレードは1994年8月28日の「東京レズビアン・ゲイ・パレード」でした。東アジアにおいては、フィリピンが同年6月に開催したのに続き、2番目に早い開催国とされています。

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