ベンチャー企業・社内ベンチャーの成長マネジメント

成長ステージに合わせた自己脱皮が求められるベンチャー 松田 修一

経営

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「起業家」から「企業家」へ

すべての事業は、個人の「志」(思いや夢)からスタートしますが、この「志」をどのようにビジネス(事業)に転化するのでしょうか。自分の好きな趣味がビジネスになればこれほど幸せな人生はありませんが、多くの人たちが趣味に対して対価を支払ってくれるか否かは別問題です。

また、こうあったらいいなというアイディアはビジネスではありません。アイディアを具体的な取引で実現し、コスト以上の対価(収入)を得ることを継続していかなければなりません。

事業に対する思いを具体的な計画に落とし込んだものが事業計画です。この事業計画は、精度の違いを無視すれば、誰でも作成できます。また、いかに精度の高い事業計画を作成しても、行動に移してみると、現実との違いが次々と判明します。

将来の事業を構想し、リスクを計算しつつ、自らリスクをとる覚悟で、一歩踏み出す行動を起こす人が「起業家」です。しかし、一度失敗したら再起不能という愚は避けなければなりません。小さな失敗、すなわち軌道修正を繰り返しながら、目標達成に向けて努力することが大切です。

ビジネスの拡大プロセスは、多様な利害関係者(ステークホルダー)を持つプロセスでもあります。ベンチャー企業の成長とは、起業家がすべての事業を掌握し、すべての意思決定をする小さな組織から、開発・営業・管理の各専門家をコーディネートしながら彼らの能力を発揮させる組織的運営に変化する過程です。一人でリスクを取る「起業家」から、組織としてリスクが取れる「企業家」への自己脱皮が必要になります。この自己脱皮ができない起業家は、会社を成長させることができません。

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