石川善樹の「脳とうまく付き合う法」

勝利から「何を学ぶか」で強さが決まる 東大卒プロゲーマー・ときど氏に聞く

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石川 実はもう1つ、気が付いたことがあるんです。

ときど なんでしょう!?

プロゲーマーは「目標設定の達人」

石川 これは先日、ときどさんのプレー中のメンタル状態を測定させていただいたときに気が付いたことです。

ときど 集中力やリラックス度を測れるメガネのやつですね(編集部注:ジェイアイエヌが販売しているJINS MEMEを用いて実験が行われました)。

石川 ときどさんは勝ちパターンに持ち込んでたのに、想定外の動きで相手に逃げられたとき、はげしく動揺していました(笑)。

ときど 想定はしているんですけどね。たぶん、自分に対する落胆が大きいんだと思います。あれだけ練習していたのに、何をやってるんだと。

石川 うまくいかなかった時に、自分のせいにするか、外部のせいにするか、心の持ちようで成果は大きく変わってきますね。

ときど 少なくとも試合中は自分のせいにしない方がいい、ということは最近わかってきました。試合後にしっかり反省して練習すればよいわけですから。

石川 スポーツ選手やゲームプレーヤーは勝ち負けのサイクルが早いので、失敗や逆境から学んで成長するのも早いし、壁に突き当たるのも早い。プロゲーマーは何の達人かといえば、僕は「目標設定の達人」だと思います。惰性でやるのではなく、短い試合の中で毎回毎回、目標を立てないと成長できない。

ときど 確かに、ゲームのいいところはすぐに結果が出て、次に生かせることですね。

石川 それに対し、ビジネスパーソンは仕事の内容がよかったのか、悪かったのか、フィードバックに時間がかかります。だから、これは僕もそうなのですが、日々の仕事でいちいち目標を設定することはなく、惰性でやってしまっていることが多い。ときどさんは、プロゲーマーの中でもたくさんのゲームで勝てたり、1つのゲームを長時間できたりするところがすごいと思うんですが、練習量も相当なんでしょうね。

ときど 1日8時間はやります。なぜこんなに練習するかというと、僕ってゲームで今まで一番になったことがないからです。

石川 えっ? どういうことですか。

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