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ケース2:従業員の過労死で、役員個人が賠償させられる!? 弁護士・ニューヨーク州弁護士 畑中 鉄丸(はたなか てつまる) 氏

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今後、いわゆるホワイトカラー・エグゼンプションなどの導入により、残業代を抑制する制度が整備されることが予測されますが、この種の制度があるからといって、会社側の安全配慮義務がすべて消失するわけではない、と考えられます。したがって、過労死を根絶するシステムを、今のうちから準備しておくべきですね。

確かに前回のお見舞金事件はうまく解決できましたが、あれは運に恵まれただけです。

慈英(じえい)さんの会社でも、現状だと、優秀な労働者はどんどん辞めていってしまいますし、過労死なんて出てしまったら、会社のレピュテーションリスクも生じます。何より、あなた自身が損害賠償責任を負うかもしれませんので、そう簡単にLet it goできませんよ。

合理的な業務シフトを作り、過労死なんて出さない環境にしたほうが、能力の高い労働者が集まりやすくなりますし、会社にとってもプラスです。まあ、事業構造自体というか、商売の哲学からしっかり考え直したほうがいいでしょうね。

畑中 鉄丸(はたなか てつまる)
弁護士・ニューヨーク州弁護士。東京大学法学部在学中に司法試験(日本)及び国家公務員試験1種に各合格。新日本製鉄勤務等を経て、弁護士登録し、1998年に渡米。ペンシルバニア大ロースクール(修士課程)留学、ニューヨーク州司法試験合格後、Kirkland&Ellis法律事務所勤務等を経て、弁護士法人畑中鐵丸法律事務所を設立し、現在に至る。多数の企業・医療機関・学校法人等の顧問弁護士を務めるほか、日本弁護士連合会債権回収に関する委員会(サービサー委員会)委員長、日本商品先物取引協会あっせん・調停委員、一般社団法人ニューメディアリスク協会理事、子ども安全学会理事長等を務める。著書は「企業法務バイブル」シリーズ(弘文堂)、「戦略的コンプライアンス経営」(弘文堂)、「ビジネス契約実務大全」(企業研究会、分担執筆)、「法律オンチが会社を滅ぼす」(東洋経済新報社)、「こんな法務じゃ会社がつぶれる」「生兵法務は大怪我のもと!」(第一法規)、電子書籍「鉄丸弁護士が説く!会社倒産シグナル10」(アクセルマーク株式会社)等多数。

キーワード:経営、マーケティング、グローバル化、働き方改革、人材、イノベーション、経営層

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